たとなてかない

『た』い『と』る『な』ん『て』おもいつ『かない』という意味です。内容はフィクションですよ。

カヌレとおこげとグラタンの端っこ

カヌレ。美味しいですね。ラム酒効かせたやつはコーヒーと最高に合うと思います。個人的にコーヒーに合わせたいお菓子トップがカヌレ

ただカヌレ食べてて思ったんですよ。

「これ固まったカスタードじゃないの」って。

作り方は違いますが材料は似てます。カヌレの生地からバター抜くとカスタードの材料です。

たしかにカスタードというのはそれだけで食べたい存在です。カスタードだけでいいと思いますが、なにせあれは流体です。固めてもやっとプリンがいいとこで、スプーンが必要になります。

金持ちならカスタードの出てくる蛇口の下で口開けとけばいいんですが、わたしはそんなんじゃありません。

だいたいコーヒーとおやつ食べてる時って本読むとか映画見るとか、違うことしてるじゃないですか。片手で気楽に食べたい時に、こぼれるかもしれないスプーンで食べるおやつはちょっと怖い。本にこぼしたら大惨事です。

だから、カスタードっぽくって焼いたカヌレって、コーヒーのお供に最高だと思うんですよ。

しかも焦げたとこがおいしい。焼きたてだとカリカリ。しばらく経ってもカリッとしてはいるので、爪楊枝刺して食べるにちょうどいいです。

人によってはカリカリが一番美味しいといいます。

焦げたとこ美味しいって、グラタンとかごはんのお焦げとかありますね。

炊き込みご飯をつくって、一番下に焦げたところがあったらもうけものじゃないですか。ぜったい美味しいとこ。

グラタンの焦げたとこも最高です。器のふちに、焦げて固まって「意地でも剥がれない」とくっついてるチーズがありますね。あいつらを引っぺがして食べる時の快感。

まあ行儀は悪いんですが、味は保証できます。

水気が抜けてうま味だけが固まって、さらに焦げがそれに拍車をかけてくる。ベストですね。

意外なところにつながりはあると思います。