たとなてかない

『た』い『と』る『な』ん『て』おもいつ『かない』という意味です。内容はフィクションですよ。

食べ続けるということ

大好きな大好きな子猫の動画を見て「飽きた」と思った時、メンタルだか体調だかがとても不調だと悟りました。したがって連休後半は寝て過ごします。

寝て寝て寝て寝まくりました。

食欲は落ちなかったので一安心。これで落ちてたらなんかの病気を疑うところです。

病気といえば、わたしの伯父は40代でなくなりました。胃がんが肝臓に移転していたのです。

下から胃が弱い人で、おかゆが好物だったそうです。胃がんが見つかって、胃を三分の二ほど切除しました。

その頃まだ幼いわたしが病院へ見舞いに行くと、伯父はよく食事のトレイを前にして吐息をついていました。

「また食事か、そう思うんだよ」

わたしはその頃から食事に関しては意地汚いほうでしたので、共感はできず「そうですか」というばかり。

子供がガン患者にガチで感情移入できたらちょっと心配したほうがいいような気がします。子供というのは死とか病気とか知らず、ただいるだけで生命を謳歌してる存在だからです。

当時のわたしに分かったのは「胃が半分以上なかったら、そりゃお腹は空かないだろうなあ」というくらいです。ただし直接いうのをはばかる程度の理性はありました。

伯父はそれから一度退院したものの、肝臓に転移が見つかり再入院してなくなりました。

さて、連休に寝て、というか襲い来る眠気に負けて寝て起きたあと、なんとなく朝食を食べました。

なんか不調だからちゃんとしたものを作ろう、野菜とかと思いましたが、結局いつものバタートーストと、コーヒーと、ギリシャヨーグルトにオリゴ糖を垂らしたもので終わりました。

いつものようにコーヒー豆を挽きながら、それでもまだ食べようと思う自分は、この世に希望を失っていないのだなと感じています。

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