猫というのはどこをとっても可愛い生き物ですが、たまにあくびをしたときお口が臭いことがあります。
まあごはんを食べた後ですね。たぶん胃の中のいろんなものの匂いです。
「まーお口くちゃいくちゃいですね。いっぱいたべまちたかー?」
などと話しかけると猫はわたしの腹の上でそっぽを向きます。
これは自分の家で飼ってる猫でしか分からない話です。
どんなに愛想がいい猫でも、あくびの匂いが分かるまで近くにいるってことはほとんどないですから。
だからまあ、その近さが愛おしいんだと思います。気を許してくれないと腹の上とか乗ってくれませんしね。
体調が心配になりますが、しばらくたってまた嗅ぐと、とくに匂わないので安心します。
今は猫を飼える状況にないので、いろんな人の動画を見て楽しませてもらっています。
たまにあくびをしてる猫を動画で見ると、飼い主は「くちゃい」と思ってるのかな、と微笑ましくなります。
わたしが飼っていた猫はあまり愛想のいいほうではなかったし、わたしも飼い主としてはあまりいいほうではなかったので、顔をすりよせるとかはあんまりなかったです。
猫が好きすぎて猫に嫌われるタイプがいますね。わたしがそれです。
構い過ぎて嫌われてしまいます。
だっこしてすりすりしてなでなでしてー、などと自分の都合をつい優先させてしまい、猫からはうざがられました。
たまに、飼い主より他のやつに愛想がいい猫がいますが、これはたぶん飼い主が愛情過多のためそっけない人のほうが猫に好まれるという悲しいパターンです。
まあ、飼い主と猫とで相思相愛のパターンが最近多いような気がします。そりゃ動画で撮れ高がいい猫と飼い主は相性が悪くないはずがないでしょう。いいなあ。
そうでない猫はたぶん飼い主の前でもどこでもずーっと寝てるか、飼い主のいないときに遊んでるんで、動画にあまり出てこないんだと思います。
そういえば、わたしは猫の後頭部も大好きです。あの丸みは手のひらにフィットするためにあるような気がします。
やっぱり構い過ぎて背中を向けられていたからですね。ちょっと悲しいです。