たとなてかない

『た』い『と』る『な』ん『て』おもいつ『かない』という意味です。内容はフィクションですよ。

シュレーディンガーのタコライス

タコライスのようなものが好きです。ひき肉とみじん切りのタマネギを炒めてケチャップで味付け。それを、ご飯の上に刻みレタスとチーズをのせた上にたっぷりかけていただきます。

よく作ってきましたが、最近疑念が生じてきました。

わたし、ほんもののタコライスって、食べたことない。

ほんもののタコライスとはなんでしょうか。そもそもタコライスとは沖縄で、タコスの具をご飯にかけて完成した料理です。沖縄料理店で食べられるのかもしれません。

沖縄料理店、行ったことない。

行ったかもしんないけど、たぶんソーキソバとか食べたような気がする。

沖縄自体には、小学生の時父親と行きました。この時洋食が嫌いな父親のせいで和食に連れられて行き、自分は全く食べられない料理を出されてめちゃくちゃおなかすいた思い出があります。

世の中のお父さんというのはたいてい子供に食の好みを譲るものですが、うちの父は自分の好みをがんとして曲げないひとでごはんについてうらみつらみが以下略。

話を戻しますが、正式に店で『これがタコライスだ』と思って食べたことはありません。

タコライス自体のレシピは見ましたが、『正当本格タコライス』とかいうものではなく、なんかどっかネットで出てたやつをアレンジしたものです。

ちなみにタコライスの口だったのにひき肉がなかったので、豆腐を肉代わりにして作ったことがあります。これなどは沖縄県民に怒られてもしょうがないでしょう。

似たような料理だとゴーヤーチャンプルーがあります。わたしは割と好きで作っていますが、やはり『これがちゃんとしたゴーヤーチャンプルー』だと思って食べたことはありません。

なぞは深まるばかりです。

最近は『タコライスのスパイス』とかいう便利なものが売っていて、それを使っています。しかしこれも本当なのか疑念が残ってしかたありません。

はたして私が作ってるのは本当のタコライスなのかそうでないのか。じっさいに確かめるまで、シュレーディンガーの猫の生死のように分かりません。

なので、どっかからお金が振ってきて、沖縄行ってタコライスゴーヤーチャンプルーを実食する機会がこないかわたしは待っています。