たぬきとペンギンを見てると思います。
「こんなにどんくさくてよくいき伸びてこれたな」と。
いやそこがかわいいんですけど。
たぬきに至っては、近所の裏山で授乳してたりします。危機感というものはないのか。ていうか私が住んでるとこ、どんだけ田舎なんだ。
ペンギンは見てるといつも歩くボーリングピンを連想します。いやだなあボーリングのピンが動くの。わたしアベレージ50とかのド下手くそなんで、動くピンとかあったらアベレージがマイナスに行きそうですよ。
そういやボーリングの隅にいる7ピンとか10ピンとかを、『マザーインロウ(しゅうとめ)』と呼ぶそうです。よろよろしてていつまでも倒れず意地悪いからだそうで。どこも嫁と姑の争いはあるものです。
さて、そんなたぬきとペンギンですが、個人的に意外な共通点がありました。
両方とも、肉がめっちゃまずい。らしい。
まあ、機会があっても食べたくはありませんが、食べた人によるとまずたぬき。
しかし、臭い。クサ~イ。
その臭さといったらたとえようもない。牛肉でも生の状態ではケモノ臭さがあるけど、これも焼けばいい匂いがするもの。
しかし、タヌキはそのケモノ臭さがぬけない。〝煮ても焼いても食えない奴〟というのはタヌキのことかと思ってしまうほどだ。
雑食の動物ってのはたいていまずいらしいです。ちなみに同じ本から、そのたぬきの臭み抜きについて書いてありました。
- たぬきを解体して肉塊にする。
- 切り分けて稲わらに包む。
- 40センチくらいの穴に埋める。
- 6日たってから掘り起こす。
- 流水に2時間さらす。
- いちど茹でこぼす。←ここから料理スタート
そこまでして食べたくない。
そりゃたぬきが生き残るわけです。ここまでしなきゃ食べられないんですから。これがイワナとかアユとかなら、捕まえて塩振って焼けば済むわけですよ。
たぬきは捕まえてから1週間たたないと食べられないわけ。よく焼き肉屋で肉がこないと「今牧場に捕まえにいってるから」とか古典的ギャグをいうじゃないですか。
たぬきだと「今畑に埋めてるから」ですよ。そこから六日待つわけ。客帰るわ。
飢饉のときなら食べるかもしれません。でもですよ、木の皮まで食べるって時にたぬきが肥えてるわけないでしょう。骨川筋右衛門のたぬき食ったっておいしくないし、それから「またタヌキたべよう」とはならなさそうです。
タヌキってのはわりと珍しくて、日本固有種*1だそうですが、生き残った理由ってたぶんまずいからじゃないかなあ、と個人的には思います。
長くなったんで、ペンギンについてはまたこんど。
参考資料
あやしい探検隊 焚火発見伝(小学館文庫) | 書籍 | 小学館
東アジアから連れてこられたヨーロッパのタヌキの受難は終わらない|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
*1:近年じゃヨーロッパで広がってるっぽい