たとなてかない

『た』い『と』る『な』ん『て』おもいつ『かない』という意味です。内容はフィクションですよ。

フロムゲーのブランディングがスゴ腕すぎる

ルビコプター倒すのに10時間以上かかりました。そんな毎日、皆様お元気にしていらっしゃいますでしょうか。この場を持ちまして、改めて攻略協力や声援をいただいたフォロワー各位にお礼を申し上げます。

ちまたで話題のアーマードコア6。シリーズやったことないのに、うっかりポイントがたまってたので買いました。買った当時のわたしにいいたい止めとけと。チュートリアルのヘリで10時間かかるとか聞いてないぞ。

それにしてもよく出来た売り方だなあと思いました。

なにがすごいってこのゲーム、体験版やってたら絶対買わなかった人が多数いたと思います。

まずルビコプターというのは序盤も序盤に出てくるヘリコプターのボスです。多分出すまで10分かかりませんが、倒すのに10時間かかります。

やってた時のわたしの泣き言が以下のようなもんです。

ちなみに、このヘリをなんとかクリアした人は購入者のうち97パーセント

そう聞くと「なんだたいしたことないじゃん」と思うじゃないですか。うん。

このゲーム、このヘリ撃墜しないと何も出来ないんですよ。

負けると戻されてリトライです。

延々それが続きます。

ロボットの改造とかトレーニングモードとかありますが、全てこのヘリを撃墜しないと始まりません。そうトレモすらない*1

8千円支払ってやることが撃墜されるだけ。

8千円あったら何ができるかガチで考えましたよ。帝国ホテルでヌン活できますね。まあ電器屋のポイントだから出来ないんですけどさ。

だからへぼ勢はみんな泣きながらクリアしたと思います。さすがに8千円ドブに捨てるのはキツい。

でも、事実として97パーセントクリアしてるし、売上は100万本いってます。

だから次も絶対この仕様で出してきます。間違いなく。

そしてまあ、クリアしたほうも思うんですよ。「この難易度クリアしたんだから、結構自分はイケてんじゃない?」って。

めちゃくちゃ苦労したんだからなんか利得があって然るべきとはみんな思うわけです。

で、「フロムゲーに適応した自分すごい」から「フロムゲーすごい」になります。わたしもヘリ落として思いましたもん、「人間として1つ上のグレードへ上がった」って。

実に上手い戦略だと思います。

客に合わせて難易度を下げず、逆に自分の難しさをブランディングする。

そしてクリアした客に特別感を与えることで、自分もさらに特別カテゴリに入れさせる。

体験版出してたら絶対に出来なかったでしょう。

こういう、「難しいことをやってるのはすごい」っていうブランディングは素晴らしいと思います。

昔電車の中で、「難しい本を読んでいる自分はすごい」という見栄合戦があったんですが、ぜひともフロムに習って、「なんか難しい勉強ができる人はえらい」って流行ができて欲しいものです。

*1:今考えると正気の沙汰じゃない