たとなてかない

『た』い『と』る『な』ん『て』おもいつ『かない』という意味です。内容はフィクションですよ。

肉の焼き加減分からん

肉を焼くには才能がいるそうです。だとしたらわたしにはその才能はありません。

わたしはオーブンに突っ込んで焼くのが好きですが、焼き加減を見なくて済むというのも好きな理由のひとつです。レシピ見てその通りにやればいいんですから。

どうにも肉を焼いて「本当に火が通ってるのか」という疑いから脱するのが難しいんですね。

まず肉を常温に戻します。それからフライパンなり焼き網なりで火を通します。肉をずーっと見ていて、なんか中央から肉汁が出てきたり、揚げ油の肉の周りから細かい泡が出てきたりしたら「上手に焼けました!」らしいです。

そんなあやふやな基準があるか。

穴が空くほど見ててもよく分かりません。というわけで、一切れ出して切断。断面を見て色で判定します。わたしはベリーウェルダンが好きなので、ピンクなどもってのほか。

きちんと灰色になるまで火を通します。

いや、ちゃんとした店で食べるならピンク色の肉もおいしいでしょう。しかしわたしは自分をあまり信じていません。カンピロバクターとかウイルスとか、とりあえず火を通しまくれば倒せます。ですから火を通すそれがジャスティス。

焼き肉を食べてる時も、「ほんとにこれ焼けてんのかな」という疑いを持ちながら焼いています。まあうすいから、色が変わればだいじょうぶだと思います。しかし小心者なので、牛だけ頼んで豚とか鶏とかは止めています。

というわけで、かたまり肉を焼く時は、緊張しながら焼いています。結局切断して色をみつつ焼きます。

もっと面倒なのは揚げ物です。トンカツとかですね。揚げ物自体、外で買ってきて食べればいいじゃないかという境地に至ってますが、たまにやると己との戦いになります。火が通ってるのかどうかよく分からない。最後にはレンチンする羽目になります。

もちろん、味は保証できません。

というわけで、かたまり肉はあんまり使わず、細切れやひき肉などを使うわけです。

そんなわたしに起きた革命的発明。

それは、差し込み式温度計。

棒の先端に温度計がついてるやつです。棒を突っ込んでしばらくすると中の温度が分かるというすぐれもの。なんと1000円ちょっとで買えちゃう。

存在自体は知ってましたが、「そんなプロが使うもん……」と思ってました。でもネット時代ならポチれば買えます。ありがとうインターネット。

これ買ってから、気楽に肉が焼けるようになりました。差し込んでピッとすれば適切な温度が分かります。もはや焼きすぎも焦げつきもない。幸せな肉焼きタイムが保証されます。

まあ、うるさい人なら「焼いてる肉に棒を刺したら肉汁が出る」ということでしょう。いいんです。肉汁が出たら味の素でもふっとけば補えます。どうせ数滴の肉汁が出たところで分かる舌の持ち合わせは無いんですから、気にしない方が楽です。

それでも気になるというなら、低温調理器はどうでしょう。セットして数時間おいたら決めた温度で調理してくれるやつです。

わたしは持ってませんが。1万円くらいするんですよね。持ってたらローストビーフつくってみたいですねえ。『めしにしましょう*1』のポテトピュレとのやつ、1回食べたいんですよね。

*1:はてなには本家の小林銅蟲先生のブログあるはずなんですが、ググっても出てこないのどうしてなんでしょう