たとなてかない

『た』い『と』る『な』ん『て』おもいつ『かない』という意味です。内容はフィクションですよ。

聖書とくいしんぼう

わたしは12歳のころ、間違ってカトリックの女子校なんぞに合格してしまいました。女友達がろくにいなかったという時点で女子校を選択するのが間違ってますし、ましてやカトリックなんて向いてないにもほどがあります。

母親が勧めたからですが、そのかーちゃんも娘が受かると思ってなかったので、入学金を用意してなかった始末。

母さん確か受験の朝に「お前は絶対合格する」って言ってくれたじゃないですか母さん。わたしだって受かると思ってなかったですけどそういう形で知りたくなかったですよ母さん。

入学金がない上、母は通帳もキャッシュカードも持ってませんでした。なので学校で合格を確認してから自宅に戻り、近所の知人に金借りて手続きするというのです。

「お前が行きたくないなら辞退するから、帰るまでの30分で入学するか辞退か決めといて」

母さんそういうことは30分で決めることじゃないですよ母さん、進路なんて親子で話し合ってじっくり決めるものじゃないですか母さん。

まあそれでせっかく受かったんで進学しました。めちゃくちゃ後悔しました。

剣道やってて山をみたら探検したいと思うタイプは女子校に行ってはいけません。

学校行く前に、カトリックってなんだろう状態だったので『聖書物語』とかいう本を勝ってもらいました。

それで読んだのがカインとアベルの物語。アベルは山羊の皮を剥いでこんがりと焼き、いい匂いのする肉を神にささげたとか書いてありました。

めちゃくちゃおいしそうだと思いました。

さらにアブラハムが息子イサクを捧げようとして子羊をもらうシーン。この子羊も実に美味しそうです。

入学するとちゃんとした聖書を買ってもらいました。

レビ記とか読んでました。神に捧げ物をするやり方が書いてあります。もちろんお肉なので、「ああ美味そうだなあ」と読んでました。

いちいちパンの焼き方まで指定してあるんですよね。

パンといえば有名なのが、キリストがパンと魚を割いてたくさんの人に与えたってお話です。これもよく読みました。魚じゃなくて肉ならもっといいとか思いましたが。

他には出エジプト記で、有名すぎるマナです。エジプトから逃げてきてお腹空いたなーと神に祈ったら、翌日大地が真っ白になってたからそれを食べたってやつがマナですね。いまだにこれが何だったか議論されてます。どんな味なんでしょうね。

とにかく学生時代はお腹空いてたので、食べ物のところばっかり読んでいました。

かみさまごめんなさい。

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