たとなてかない

『た』い『と』る『な』ん『て』おもいつ『かない』という意味です。内容はフィクションですよ。

アーモンド魚とマナー講座

学生時代に『マナー講座』とかいうもんがありました。フランス料理のコースを食ってマナーを覚えようとかいうふざけたやつです。

まあこういうのは義務教育でやってくれたほうがいいような気がします。少なくともおとなになって、「よく知らんから行くのをやめよう」という行動がなくなります。

わたしは人生でテーブルマナーが必要になったときは、すべて1回しかやんなかった講座のやり方で通しています。まあスペインいった時くらいでしたけど。

その講座で覚えたことといえば、ナイフとかフォークは外側で使うという基本的なことと、丸のバナナとりんごが出た時の食べ方です。

バナナは両端を切ります。しかる後、なんかバナナって微妙な四角形してるじゃないですか。その一番上のところだけナイフで切り取ってしまいます。

で。たしか、切り取ったバナナの皮の端をフォークでくるくる巻いて、皿の端に置きます。

そしてナイフでバナナと皮を切り離し、皮の中で横から中身を切って食べていきます。

わたしの中のゴリラがうぜえと叫びますね。りんご?もっとすごいっすよ。

テーブルナイフで皮剥いて食べます。手が汚れたら拭けとかそんな世界です。

こんな経験なんの役に立つんだどこのバカがりんご丸ごと皮付きで出すんだと思うじゃないですか。

いましたよ。

スペインで。

たしかグラナダだったと思います。

話を戻して、その時食べさせられたものに『スライスアーモンドの衣がついたマスみたいな魚』がありました。

丸ごとだしてきやがります。箸でもまるごとの魚は手間なのに。

まず頭を落とし、それから腹側からナイフを入れて、骨と上の身を切り離します。

そして皿の手前に持ってきて、優雅に左から切りつつ食べます。

骨が口に入ったらバレないようにナプキンで隠しつつそっと吐き出すのがマナー。

わたしは親から丈夫な胃と歯をもらったので噛み砕きました。ありがとうおかあさん。

残りの魚は下身を骨と離して、骨を皿の奥に追放。初めから台所で追放刑に処しとけ。

ちなみにこのアーモンド衣の魚、パリパリサクサクして味は美味しかったです。

ちゃんと骨を取ったサーモンか、鶏肉で作りたいと思うくらいには。

わたしはマナーも大切だとは思います。が、よりよいマナーとして、

「テーブルに出すものは客が苦労せず食べられるようにする」

というものを提案したいと思います。

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