ケンタッキー、どこの部位が好きですか。わたしは全然違うカーネルクリスピーが好きです。
骨付きのケンタッキーだと、どこまでかじっていいのかいつも迷います。歯が丈夫なんで、軟骨くらいまでなら行けそうな気がします。でも、それをやったらみっともないんじゃないかと思い、いつも全力の数歩手前で止めています。
その点カーネルクリスピーなら、骨の心配は要りません。骨なしケンタッキーってあるじゃん、といいたい人。骨なしケンタッキーとカーネルクリスピーは違います。
骨なしケンタッキーは言ってしまえば鶏の唐揚げですが、カーネルクリスピーはケンタッキーの骨部分をクリスピー部分に残しています。かじるとガリッと返ってくるあの歯ごたえ。
たまに口の中怪我しそうになる、そんなケンタッキーと口との真剣勝負が行えるサムライフレーバースピリッツ。それがカーネルクリスピーなのです。
よく思い出してください。カーネルクリスピーってちょっと骨に似てませんか。骨みたいにゴツゴツしてて、かむと堅くて、でも中はじんわりニンニクの香りが効いた美味しい鶏肉。ケンタッキーが生み出した最強の鶏肉料理と言えましょう。
でも。
このカーネルクリスピー、変わっちゃったんですよ。具体的に言うと、クリスピー感が減りました。
まあねえ、食べるたびにいちいち『口ん中を揚げ衣で怪我するかどうか』がサムライフレーバースピリッツって言う人は少ないと思いますよ。
人によってはトンカツの衣で喉切って流血するってタイプもいますし、そりゃあ真っ当な企業なら衣を柔らかくしますよね。
自作という手もあります。しかし、この手のジャンクフードの再現は困難です。なにせ使ってる機材のレベルが違う。揚げ物に対する思い入れも違う。
そもそも相手は毎年「冷凍ターキーを寸胴鍋の揚げ油に突っ込むと火事になるから止めろ」と、注意喚起が流れるほど揚げ物に命かけてる国民です。揚げバターとかもありました。
ケンタッキーに至っては圧力鍋で揚げ物をするとかいう、どう考えたらそのヤバい考えが出てきたんだとツッコミたくなる仕様です。さらに秘伝のスパイス。これはまあ好みでいいんですけど解析できるならわたしは今頃食品メーカーに勤めてます。
なので、弱体化バージョンと分かっていてもケンタッキーに行かざるを得ないわけです。
しかし問題はさらにあります。高い。１本２９０円。カップラーメン３個行けるかもしれないくらいの価格です。
そんなカーネルクリスピーを食べまくれるのが、ケンタッキーの食べ放題。関東だと南町田にあります。高くて２５８０円ですから、１０本食べれば元はとれます。
これいっつも忘れてるんですよ。行こう行こうと思って忘れてる。たまに旧ツイッターことXでトレンドになってます。テレビにでてたから。こうすると混んでるので後にしようと思うわけです。それで忘れる。
もうこのパターンイヤなので、手帳にちゃんと書きました。５月はケンタッキー食べ放題に行く、と。
３月くらいに健康診断があるので、その前に食べ放題行く勇気はありません。
しかし、一度行ったからには、必ずカーネルクリスピーを食べるだけ食べる決意であります。
零文字です。わたしもお金をもらうと忘れないと思います。ご協力いただけるやさしい人はクリックお願いします。
