味のついてない水が好きではない。白湯とか水とか、必要なのは分かっているが味気ないという言葉がそっくりそのまま当てはまる。
かといって甘い水も好きではない。ジュースとか砂糖を入れたコーヒー紅茶のことだ。口がなんかべたつく。
というわけで、自分はコーヒー紅茶炭酸水にいたるまで無糖派である。
まず炭酸水。べつにウィルキンソンでもなんでもいい。自家製のソーダフォンを使ったこともあるが、結局ネットで炭酸水を箱買いしている。
これは氷を入れて飲むと最高にいい。夏の暑い時とか、ひえっひえの炭酸水をガラスコップに入れて、泡を眺めつつ飲むなんて素敵だ。私は泡一つ一つのなかに世界があるのかもしれないと思って眺める。
水面に弾けるまでに泡の中に世界が生まれ発展しそして弾ける。そんな世界があってもいいと思う。私たちの世界だって、何かの原子炉の中で生まれた原始的な生命かもしれないのだ。『百億の昼と千億の夜』のように。
コーヒーは最近凝っている。砂糖もミルクも入れない。目覚ましとして使っていたのにだんだんこだわるようになって怖い。
それに比べると紅茶は楽だ。道具はポットとカップがあればいいし、茶葉にこだわっても農園までである。まあ、純銀のティーポットセットが欲しくないといえばウソになるが、それだってコーヒーよりは良い。
紅茶には、ミルクを入れたり、風邪気味な時はチャイにしたりする。寒い時には、シナモンとハチミツとミルクを入れて鍋で煮た紅茶をすすると幸せになれる。
ちょっとショウガをきかせてもいい。わたしはアルコールに弱いから入れないが、ラムやブランデーを垂らしてもいいんじゃないかと思う。
そろそろ秋になってきた。温かい飲み物が美味しくなってくる。