お好み焼きの切りかたは、放射状かはたまた格子状か。関西関東でかなり熱論となる話題です。
似たような話では、アメリカだとピザを折りたたんで食べるか食べないかというのがあります。
じゃあ中国ではどうかというと、「豆腐は甘くして食べるか、しょっぱくして食べるか」という激論が交わされるそうで。
香港とか中国南方では、豆腐は甘くして食べます。豆花(トウファ)という名前で、日本でも知られてるんじゃないでしょうか。
砂糖とかシロップをかけてたべるそうで、広東ではショウガシロップも使われるといいます。わたしはショウガ大好き人間なので、ショウガシロップで食べてみたいですね。
台湾では豆乳を使った豆花もあるとか。
一方、中国北方では豆腐はしょっぱくして食べるもの。
四川ではラー油やネギ、上海ではしょう油や干しエビをかけて食べるとか。北京っ子は『滷(ルー)』というあんをかけて食べます。あんかけ豆腐ですね。
もちろん甘くして食べる派も、しょっぱい豆腐料理を食べてはいます。鹹豆漿とか。豆乳に酢をいれて固めて、しょっぱい味の汁をかけて食べるそう。わたしは台湾で食べ損ねました。
そもそも満漢全席で知られる中国です。『太史豆腐(タイシィトウフゥ)』という豪華な豆腐料理もあります。
なんと12きれの豆腐のために、鶏を2羽潰したスープを使います。そのスープも、鶏2羽から茶碗1杯だけしか取りません。揚げた豆腐にそのスープを全部吸わせれば『太史豆腐』のできあがり。
めちゃくちゃ顆粒の鶏ガラスープ使いまくれば再現できなくもなさそうな気がします。
そもそも中国の豪華料理はやたら鶏を使えばよいみたいな感覚があるのか、小説『紅楼夢』に出てくるナス料理なんかは、10羽の鶏を潰します。
ざっくり言えばナスを千切りにして干したのを、鶏の出汁で蒸します。これを10回繰り返すとかいうもの。
中国では結構有名な料理なので再現が試みられてますが、なかなか成功しないようです。
豆腐から話がずれました。甘い豆腐としょっぱい豆腐、どちらも食べたいですね。