たとなてかない

『た』い『と』る『な』ん『て』おもいつ『かない』という意味です。内容はフィクションですよ。

カッパの養殖とか言ってたんだけど

年を取ると人間、なぜか園芸を始めようとします。そして園芸初心者はキュウリとプチトマトを育てます。理由は楽で食べられるから。夏に自分の育てた取れたて野菜で料理とかが彼らの憧れです。

しかし、キュウリというのは1株でやたら収穫できます。30本くらいでしょうか。その上初心者ですから「なんかあったらまずいから」と10本くらい苗を植えます。

さらに、なぜか年寄りは横並びで同じ事を始めます。誰それさんが始めたからうちも、ではなく自然発生的に園芸をしています。

結果的に。

大量のキュウリとプチトマトが余ります。プチトマトは最悪煮込んでスープにできます。

キュウリはへたすると100本くらいでしょうか。

もちろん年寄りだけで消費仕切れません。そのため、彼らは親類縁者、そして知人友人に送りつけます。善意で。送料かけて。送られた方もキュウリを返します。なかったらなんかお菓子とかです。

1人あたりキュウリ20本をどうしろというのでしょうか。

このキュウリのやりとりを、わたしは『カッパの養殖を始めた』と呼んでいます。そうでもなかったらどうするんですかこのキュウリ。

と毎年言っていたら、なぜか、とつぜんにキュウリブームが訪れました。驚くべきことに、私は3日で約9本のキュウリを消費しています。冷蔵庫にはさらに9本キュウリがあります。

キュウリの調理法はリャンバンサンスーです。給食に出てきたあの中華風の春雨サラダですね。

キュウリを千切りにしてごま油と鶏ガラスープ(顆粒)と醤油とショウガとオイスターソースと酢とコショウとラカントで和えます。

かさ増しに戻した糸寒天も入れています。ゴマとかキノコとかも入れる日はあります。明日はハムの予定です。

ばくばく食べてるのに飽きない。こわい。どうしたの私。

やっぱカッパがどうのこうの言ってたからでしょうか。まあカロリー低いからいいんですが。カッパ様、どうぞよろしくお願いします。