お題「なんだか眠れない・・・でも寝酒はしたくない。スッと寝付ける方法ないでしょうか?」
どうしても眠れない。よくある話です。わたしは「羊が1匹、羊が2匹……」とやって、往年のドリフターズコントの、『3匹目以降に志村けんの人形が出てくる』が未だに脳裏に浮かんで寝付けません。
そんな時におすすめする方法。
『難しい本を読む』
これです。
人間は会議中と授業中にもっとも心地よい眠りに誘われるといいます。これに次ぐものが二度寝だと中国の哲学者、翌練値*1(1239-1296)が言っています。
しかし自分1人の睡眠のために会議とかやりたくありません。そんな時に難しい本を読み、無駄に理解を試みると意識が時の彼方に飛んでいきます。安らかな眠りが味わえることでしょう。
そんな難しい本としてまずおすすめするのは物理学者ロジャー・ペンローズの『心は量子で語れるか』です。
ペンローズさんは2020年ノーベル物理学賞に輝きました。ご紹介する本は、そんな偉大な学者の本なのに講談社ブルーバックスで1200いくらで買えます。ありがたい話ですよね。
さて、この本はとても難しく、睡眠導入に適しています。取りあえず高校物理で「モンキーハンティングってなんだっけ?」とかいう人には最適です。
わたしも頑張って読みましたが半年以上かかりました。
ただし、「ぼく、ぶつりがく、すきー!」という人には、かえって目がさえてしまうのでお勧めはしません。
そんな理系のあなたにお勧めしたい睡眠導入本。ジル・ドゥルーズ著作、『フランシス・ベーコン--感覚の論理学』です。
はっきりいってわたしはこの本を買って1年読むのにかかってます。フランシス・ベーコンという画家について書かれた本です。
正直ベーコンと聞いて「なんか歴史にそんな学者いたような気がする」と思ってたら、同姓同名の画家がいるんですね。
知られてる作品として、『ベラスケスによるインノケンティウス10世の肖像画後の習作』というのがあります。
ざっくり言うと「メガテンで絶対にマハムド撃ってくるメシア教徒の偉いさん」みたいなのが描いてある絵です。属性で言うとLIGHT-LAWの大天使レベル68くらいのやつ。
椅子に座った聖職者が描いてあり、顔の上半分は暗くて見えません。椅子の周りにはプロレスの電流爆破デスマッチみたいなエフェクト。
なんかすごかったので解説が欲しくて買った本が『フランシス・ベーコン--感覚の論理学』です。
これのなにがツラいって、絵の解説なのに、絵がついてない。検索しつつ読むのでとても眠れます。
他には、『イスラエル諜報機関 暗殺作戦全史』という本もしんどいです。が、これはとても血なまぐさいので夜にはすすめません。
なんか、よく寝る方法というより、「わたしの積み本紹介」となりました。
読むのは大変ですが、とても面白い本だけを紹介しています。
どうぞよい睡眠を。
*1:一応断っておきますが架空の人物