たとなてかない

『た』い『と』る『な』ん『て』おもいつ『かない』という意味です。内容はフィクションですよ。

人間に付き合ってくださっている猫の顔がたまらない

ネットのショート動画を見ていると、『人間に付き合わされている猫』がよく出てきます。

飼い主にチューされているのを我慢してたり、子供に抱っこされてたりしています。

見ていると、「てめえ等からメシと宿をもらってるから我慢してやってんだ。早く開放して好きにさせろ」という表情をなさっています。

社長の長い話や上司の飲み会に付き合うサラリーマンあたりとそっくり。

猫にも個体差があり、「嫌なものは絶対にイヤ」タイプから、「イヤだけど逃げるのもめんどくさいから付き合う」「飼い主大好き!なにされても楽しい!」みたいな犬系のやつもいます。

わたしが飼ってたのは「嫌なものは絶対にイヤ」タイプです。

この手のやつに無理を強いると怪我をします。

犬みたいなタイプの猫もいます。飼い主から離れず、ニャゴニャゴゴロゴロ甘えまくり、留守にしようものなら悲しんで泣き叫ぶ。

これはこれで大変ですね。

大体の猫はこの中間あたりにいる感じです。

たとえば、飼い主の兄弟が子供を連れて遊びに来ます。たいていの猫は子供が大嫌いです。子供というのは尻尾を引っ張ったりジャイアントスイングしたり胴にリボンを撒いてみたりと、ろくなことをしないからです。

察しのいい猫はとっとと逃げます。しかし、多少飼い主に気遣いがあったり、どんくさかったりする猫は逃げ遅れます。

「あ、猫ちゃんだー。かわいー」

そして子供にとっ捕まります。

飼い主も微笑ましく見守っています。

猫としては暴れて逃げたいのですが、子供相手に爪を立てると後で自分が大変なことになるという程度の理解力はあります。一応猫にも「小さいものはいじめてはいけない」という倫理観があるようです。

そして猫はなんとも言えない顔で子供に捕まっています。

飼い主に目で訴えてきたりします。

「早く開放してくれよ。もう仕事はしたろ。俺はお気に入りのベッドで寝たいんだよ」

飼い主も子どもの親も、たいていのところで開放するようにします。

子どもは嫌がって騒ぎますが、しかたありません。

これは来客の場合ですが、飼い主そのものが猫に無理を頼んでくることがあります。

だいたい猫に着せる服とちゅーです。

猫にちゅーしたい人は結構いますが、猫は人間にされたくないタイプが多めです。悲しいですね。そして動画や写真を取ってると、うんざりした顔で付き合ってくれてる猫が写っています。

猫の服は、着たい猫とそうでないやつがいます。着たいやつは温かいからとかそういう理由でしょうか。着たくないけど着せられてる場合は、怪我をした時とかです。

猫が怪我するとエリザベスカラーをつけさせられますが、最近ピッタリした服を着せられることもあるみたいです。

とても怒った顔をしています。まあしかたありません。

猫好きは猫のどんな顔も大好きです。猫が怒ってる顔も嫌がってる顔も。

ただ、自分で猫を怒らせるのはイヤなので、他人の動画で和んでいます。

あくまで、常識の範囲内で、ですが。