子供の頃から本の虫でした。読めるものは片っ端から読んでました。辞書とか。
もちろん図書館にも行きました。でも、その頃の図書館にはあまり本がなかったです。
反戦児童文学ばっかり置いてありました。
わたしはこの時一生分反戦文学を読んだので、『この世界の片隅に』はもういいと思っています。
もうほんとにそればっか。東京大空襲とか、疎開した飢えとか、延々読んだ覚えがあります。おなかすいたので強力わかもとを食べたとか。
しかも内容がエグい。東京大空襲をテーマにした小説とか臨場感が半端ないです。防火水槽に焼け焦げた人が頭から突っ込んでるとか、皮膚がべろんとむけた人が歩いているとか。
上から火の粉を浴びながら必死に逃げた先でも親が死んでたとか。川には水面が見えないくらい焦げた人が浮かんでるとか。
わかった。
もういい。
戦争がダメなことはよーーーーく分かったから勘弁してください怖い。
しかもわたしは本読むと頭の中に情景が浮かぶタイプなんですよ。
ていうか顔の皮が剥けてる人の話とか、子供に果たして読ませていいもんでしょうか。
ちなみに他は闘病ものでした。子供が10歳くらいで死ぬやつ。あと救いは『大きな森の小さな家』。これは何度も読みました。
そして中学に進むと、違う図書館に通うようになりました。
そこにあったもの。
……なんでこういう夢あふれる児童文学が地元には無かったんだ。
小学生の時に読みたかった。
だから今の子供達が羨ましいです。
まず『ハリーポッター』でしょ。それから『守り人』シリーズでしょ。『デルトラクエスト』とかも面白そうですね。
めちゃくちゃ豊かな読書体験じゃないですか。うらやましい妬ましい。
反戦児童文学も大事ですが、たぶん、夢あふれる児童文学で土台を作ってからのほうがいいと思います。