人から山菜とか聞いたことのない野菜をもらった時は、だいたい揚げれば食べられます。田舎のばーちゃんがそう言ってました。
山野草とか雑草を食べようという人でも、天ぷらが最終手段になっています。あまりに天ぷらの汎用性が高いため、最後の手段レベルになってるのが笑えます。
似たようなところでは、「なんでも灰汁で煮込めば行ける教」があります。
まあ、アクの強い山菜なんぞは大抵灰汁で煮込んで塩漬けにしてる気がしますね。
こないだメキシコのウィキペディアをつらつら読んでたら、古代のメキシコ人たちもトウモロコシを灰汁で処理して食べてたそうです。やはりここにも「なんでも灰汁で煮込めば行ける教」の教徒がいたようです。灰汁つええ。
最近、灰汁で煮る人は減っていますが、「なんでもレンチンすれば行ける教」へ改宗した人が増えたようです。この教徒はたいていなんでもレンチンしますが、なぜかパッケージに書いてある『600w1分』という文字列だけは読まない傾向にあります。
高齢者の間では、レンチンの代わりに「なんでも冷凍すれば行ける教」が流行中。これは子供や孫を悩ませる問題となっています。冷凍庫を整理すると、昭和62年賞味期限の冷凍食品が出てきたとか。
ちなみにアイスクリームには賞味期限がありません。ちゃんと農林水産省のサイトに書かれています。まあ、消費期限がない、とはびた一文書かれていないのがうまいところだなと思いますが。
砂糖も腐らない仲間らしいです。たぶん塩もそうじゃないでしょうか。この辺は砂糖漬けや塩漬けとして、「とりあえず漬けとけば腐らない教」を産みました。ここの教徒はぬか漬けを併用して、未だ科学で解明されない奇跡『フグの卵巣の毒抜き』を達成。
勧められたことがあるのですが、怖いので断りました。
ここ数日死ぬほど暑く、食べ物の保存には気を遣います。「なんでも○○しとけば食える教」にすがりたくなるのは分かりますが、パッケージをちゃんと読んでそれに従うのが最良だと思います。
参考資料
トウモロコシの伝播により猛威を振るった病気「ペラグラ」 地域の個性化を食で読み解く|じんぶん堂
アイスクリームは賞味期限の表示がないと聞きましたが、表示する必要がない理由を教えてください。:農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1808/pdf/1808_05.pdf