たとなてかない

『た』い『と』る『な』ん『て』おもいつ『かない』という意味です。内容はフィクションですよ。

ポケモンスリープで考える貧乏企業経営

最近、流行で始めたポケモンスリープにハマっています。というか、ハマらされています。

ポケスリはプレイヤーが寝るとポイントになる放置系ゲームです。おてつだいポケモンという労働者がいて、起きている時間はプレイヤーの代わりに働いてくれます。

おてつだいポケモンには36協定も労働基準法もありません。

すなわちプレイヤーがゲームをさぼると、やつらはずっと働いています。サボってくれ頼むから。

さらにおてつだいポケモンには『元気度』が設定されています。100が満タンで、働かせると減っていきます。だいたい朝6時に起きて100だと、夜9時には10まで落ちます。

この、疲れた時のおてつだいポケモンは、まるで残業している時の自分さながら。死んだ眼でおてつだいをやらされてしています。

気の毒でなりません。

この状況は、全てプレイヤーであるわたしの責任です。企業で考えるならわたしが社長みたいなもんです。

では、状況を改善するにはどうしたらいいでしょう。

手段は2つあります。

  1. 回復アイテム(残業代)をあげる
  2. おてつだいポケモン(人材)を増やす

問題は、どっちを選んでも改善にはリアルマネーがかかる、というポイントです。

1の回復アイテム。無課金でも貰えますが、どう考えても足りません。企業で例えると残業代でしょうか。金のない企業の悲哀が身にしみます。

では2はどうか。さらに金が足りません。おてつだいポケモンを増やすには、ポケサブレというアイテムが必要です。

桃太郎はきびだんごだけでサルとイヌとキジを釣って、鬼退治というとんでもない無理ゲーに付きあわせましたが、おてつだいポケモンも似たようなもんです。

だいたいポケサブレ1個か2個くらいで、無限労働につき合わされます。

ニコニコ顔でサブレ食ってるポケモンを見るたびに、人身売買をしている遣手ばばあの気分になれます。

やりがいとかスキルアップとかうまいこといって人を釣ってるのも似たような気分かもしれません。

そのうえおてつだいポケモンのリターンはどう考えても釣り合っていません。やってるとレベルが上がるだけです。そのレベル上げに使うアメも、ポケモン本人がくれます。

自分でレベルアップすれば? とか思わなくもありません。が、ポケサブレ数個とレベルアップだけで労働してくれるおてつだいポケモンがいないとゲームが回りません。

まるで「低賃金労働者がいないと倒産する」と愚痴ってる無能社長の気分になれます。なりたくない。

そういうわけで、金がないと労働者に賃金が払えない、払えないと労働者が無理な労働をする羽目になる。ポケスリでそんな貧乏企業の社長気分を味わっています。

課金すればいいんでしょうが、わたしは見境のない性格なので始めると止められないのです。破産したくない。

はやくもっと人材ポケモン集まってくれ。