たとなてかない

『た』い『と』る『な』ん『て』おもいつ『かない』という意味です。内容はフィクションですよ。

サラダ取り分け問題

年末になって忘年会が増えたせいか始まりました。『サラダ取り分け問題』。

答えはひとつ。飲み会をやらない。

飲み会なんてやるから取り分けるかどうかなんて問題が出るんです。やんなきゃよろしい。やんなくてもコロナ禍なんとかなったし。

飲みたいなら個々人でバーに行きゃいいじゃないですか。

なんで特に仲良くも無い人と時間使ってたいして美味しくも無い大皿料理つついて飲み放題のうすい焼酎を頼まなきゃならないのか。会社なら忘年会の代わりに金渡したほうが間違いなく喜ばれます。

それか円形テーブルのある中華料理店で飲み会をするかです。これなら、回せるテーブルをくるーっとすれば取りたい料理が取れますし、中華は多人数で食べるほうが美味しいものを戴けますからいいことずくめ。

まあ、そんなこと言ってもしょうがありません。一応飲み会には合コンというあまり成果の無い形態があります。『サラダ取り分け問題』はこの形式があるので出てくるようなもんです。

まず合コンでは、異性ウケを考えます。まあそういう目的で来てるんですから当然ですね。異性ウケということで、女性には『サラダを取り分けると気の利いた女性と思われる』という説があります。

おばさんが若いとき美容院で読んでた女性誌にさえ、けっこう取り上げられてた古典的テクですな。

サラダの取り分け程度でなんで気の利いた女になるのか。それはサラダ=料理で、なんか料理が出来そうな家庭的な女性、つータイプに見られるからってことなんでしょう。

確かにサラダのとりわけさえ出来ないヤツは家事がヤバそうです。

が。これが合コンでなく、単なる付き合いの飲み会になるとめんどくさい。

「あいつサラダのとりわけなんかしちゃってモテるとでも思ってんのか」

みたいなどーでもいい意識が沸いて出てきます。だから中華料理店に行けと言いたいですが省きます。今時サラダのとりわけ程度でアピールするやつもいなさそうですが、若い人の状況を知らないので断言は避けます。

ところがサラダというのは取り分ける羽目になる食べ物です。大皿でやってきて、隅に置かれます。みんな唐揚げとかポテトとか刺身とかは中央に持ってきますが、サラダは隅に追いやられがちです。

そんなら頼むなよと思いますが、コースだと大抵ついてきますし、オーダーの時にも、

「なんか野菜欲しいよね」

とか言うやつがいます。健康を気にするならまずアルコールを飲むな。

しょうがないのでサラダがやってきますが、前述の通りすみっコぐらしです。そして、たいてい皆取りに来ないわけですよ。

サラダの目の前にいる人とか近くにいる人は取りますが、対角線上にいるヤツはまず取りに来ません。そりゃみんな、たかがサラダごときで「席立ってまで取りにいくさもしいヤツ」には見られたくありません。

そしてサラダの皿は残り続けます。はっきり言って邪魔。後からなんかピザとかパスタとか盛り合わせとかどんどん来るんで乗せるスペースがないわけですよ。

というわけで、わたしは目の前にサラダがあると積極的に取り分けて片付けてしまいます。

自主性に任せるといつまで経ってもサラダはすみっコぐらしで後のメニューがテーブルにのらないからです。災難な人がチャーハンの大皿を手にもってぷるぷるする羽目になったりします。

そもそも取り分けする大皿形式ってのは必ず遠慮が発生します。ラストの唐揚げを誰が食べるのかとか。

やっぱり、回転テーブルのある中華料理店で飲み会をするのが一番じゃないですかね。