子供の頃習い事をしてまして、その近所に友達の親が営む雑貨屋がありました。雑貨屋の前は駐車場で、片隅に自販機がいくつかおいてありました。
夜になって母が迎えに来まして、その時機嫌がよかったのでしょう、母は雑貨屋の前でこう言いました。
「この自販機の中から、好きなもの1つ買っていいよ」
子供にとっては夢の話です。
わーい、なににしようかな。コーラかな。アンバサかな。でもこの辺の自販機全部買ってるしな。
私は見回して、まだ1回も買ったことがない高い自販機を見つけました。
「お母さん、これ買って!明るい家族計画!」
母がどんな顔をしたか覚えていません。
「それはダメ!他のにしなさい!」
「えーだってこれ買ったことないよ面白そうだよ!きっと明るい家族計画だからおうちでやれるゲームとか中に入ってるよ!」
「それは買いません!」
「なんでなんでなんでーーー!」
「なんででも!」
私は友達が住む家の前から引きずられて帰宅しました。
今思い出すとかなりしんどい思い出です。
友達も聞いてたかもしれませんが、分かるわけないのでどうでもいいです。そして少しどころでなく恥ずかしい勘違いではないかと思いますが、ここで供養して起きます。