たとなてかない

『た』い『と』る『な』ん『て』おもいつ『かない』という意味です。内容はフィクションですよ。

ソフト麺が出る地域の人です


お題「懐かしい給食/ご当地給食メニューについて語ってくれ」

わたしは横浜市で育ちまして、給食にはソフト麺が出ました。四角い袋に入ってるうどんの親戚みたいなやつです。

給食室から運ばれてくる時は青い大きな箱に入っています。それを係が生徒に配給します。

これがめちゃくちゃ熱い。封を切って汁物に入れて食べるのがセオリーです。カレーにいれてカレーうどんもどきにするのが多かった気がします。ミートスパゲッティになった時も。

そう。これ、めちゃくちゃ跳ねるんです。たぶん母親からはウケが悪かったと思います。洗濯の面で。

だいたい袋を切って長い麺をぼちゃんと汁物の皿に入れるんですが、この時点で跳ねます。そしてこれをスプーンで食えといわれます。先割れですがめちゃくちゃ食べづらい。

箸なんてとがったもんを与えられるほど、我々は教育界から信用されていませんでした。

そして先割れスプーンで食べると、跳ねでめちゃくちゃ汚れていきます。

歯ごたえはあってなきがごとし。しかもなんか粘ります。子供心にも、「給食って制限いろいろあるからしょうがないよな」という忖度をするくらいです。

まずいわけではないです。なんか癖になります。今でもレンチンで作れるなら買ってもいいかなという程度には好きです。

さて、その歯ごたえのなさが攻略ポイントとなりました。具体的にいうと、袋のうちに4つに切ります。袋の上から定規を当てて、麺だけ半分にします。さらに90度反転させてまた半分に。すると麺が短くなって、スプーンでも食べやすくなります。

ただしこれがめちゃくちゃ熱い。定規が取り出せないやつなどは素手でやるので「あっちぃ!」とかいいつつ頑張ります。そして袋にくっついた麺を振って剥がし、汁に入れます。

うまくやらないと麺がこぼれてとてもめんどくさいです。

ちなみに飲み物は牛乳。カルシウムと農家さんのつくった牛乳を消費するためなのか牛乳。

例え献立が五目豆でも牛乳です。なにがすごいって、五目豆にコッペパンとマーガリン、そして牛乳をセレクトするセンスです。

これと、法事で食べる時子供用の飲み物はバヤリースオレンジしかなかった、ということから、わたしは甘い飲み物でごはんが食べられます。

現在の子供、とくに富山県射水市ではベニズワイガニが1匹まるごと出るとか聞くと、わたしは悔し涙が出ます。