答え・クジラ。
「まて。まてまてまて。クジラが有蹄類なはずないだろ。有蹄類ってひづめがある連中だぞ。ウマとかウシとか」
正確にいえば、鯨偶蹄目/クジラウシ目です。ニホンジカとかイルカとかカバとかイノシシとか。つまりブタもそうですね。
わたしだって信じられなかったですよ。学校だと偶蹄目と奇蹄目しかなかったもん。
近年科学の発展は著しく、たとえばわたしの学生時代、人類の祖先はアウストラロピテクスでした。
ところがちょっと前に博物館に行ったら、
「現時点では、人類の先祖はサヘラントロプス・チャデンシスということになっています」ですってさ。知識のアップデートは必要ですな。
さて、クジラがなんで有蹄類かというと、遺伝子を調べたらそーなってたそうです。足が無いといいましたが、実のところ後ろ足の退化した痕跡があります。
前足はヒレに変わりました。
クジラの先祖はパキケトゥスという四足動物ですが、こいつにはちゃんとヒヅメがあるそうです。なんかカバみたいに、水と陸と両方で生活してるうちに、「あっ、海のほうがラクだわ」と考えたらしくてクジラに進化しました。
じゃあ、あの、Buzyの『鯨』はどうなるんですか。海から陸に行ったんじゃなくて逆ですよ。
これから『鯨』歌うたびに「いや実は逆」とか思うようになるんでしょうか。なんて残酷な。
しかし、昔の人はイノシシをやまくじらと言い張って食べていました。実は親戚だった、とか、わりとびっくりするんじゃないでしょうか。
歴史とか科学って、面白いことばっかですね。
参考資料
サヘラントロプス・チャデンシス(さへらんとろぷすちゃでんしす)とは? 意味や使い方 - コトバンク