占いというものは、自分の力ではどうにもならない些事を諦めるために使えます。
例えば私の母は、ホロスコープでいうとステリウムとかいう珍しい配置をもっているそうです。この配置だと個性が強くなるんだそうで。
ちなみに私の母は例えるならば天上天下唯我独尊。姑と小姑4人を真っ向に回して戦い抜いた女傑です。
この個性が強い、という結果を知ってから、なにか母について諦めが付きました。
おほしさまのせいならしょうがないや。ねー。
さて占いの美点にもう一つ、根拠のない希望を抱けるというポイントがあります。すばらしいですね。例え目の前に氷山があろうとも知らなきゃ幸せでいられます。そうタイタニックの乗客たちのように。
そして私は今年の四月すばらしく運に恵まれると占いにありました。そう言われると、根拠もなくわくわくするものです。
実際には、「肝臓に影があるので再検査してください」というしゃれにならない健康診断の結果が出ました。しゃれにならない。ガチでやばい。まだ肝臓ガンで死ぬような年ではない。
戦々恐々としたものの、コロナ禍において病院が多忙により、結果が出るまで1月かかりました。その間私は生前葬について調べるという暗い生活を送ります。こんなつらい一月はありませんでした。
四月に運に恵まれるってどういうことですかね。
おかげさまでガンではなくただの血管の集まりでした。でも幸運かそうでないかといえば明らかに不運です。人生観が43度くらい変わりました。冗談じゃないぞ。
それいらい占いを気にするのは止めました。おほしさまきれい。