たとなてかない

『た』い『と』る『な』ん『て』おもいつ『かない』という意味です。内容はフィクションですよ。

三渓園で300円の豪遊した

 

招待券をもらったので、こないだ三渓園に行ってきた。それにしても観光させる気が無い施設である。まず駅から遠い。そしてバスがわかりにくい。

さらにバス停から歩かせる。つらい。

どうせ休日はサクナヒメか寝るかくらいしかしてないので、せめて歩くくらいしようと思って三渓園まで行った。もう根性が尽きた。池を見て、山に登った。三渓園には何回か来たことがあるが、山の上の五重塔には行った覚えがない。

階段登ってあっという間に後悔した。つらい。階段登りにくい。笹とか植物は自分ちの近所でよく見る風景だ。狭い道で人がすれ違うから危なくて仕方ない。

やっと登り切った。いい風景が見られるところで女二人連れが育児の話に夢中だ。座るところもない。コンビニで買った水を飲みながら息が整うのを待った。

さらに上へ行けるらしい。目当てだった出世観音さまにお祈りした。もっと出世できますように。

松風閣跡とかいうところを通り過ぎた。関東大震災で崩れたそうだ。壊れたがれきを見ていると荒城の月を思い出す。さらに登るとコンクリ作りの展望台に出た。

ここで椅子があったので休んだ。海が見えてのんびりできた。

そして下って、池の前のお茶屋さんでコーヒーを頼んで休んだ。そこでコイとカモのエサを売ってたので買った。長いお麩が1本100円。

お麩をちぎってコイとカモにぶん投げる。実に面白い。ワアワア集まってきて騒いでいる。さらに200円払ってエサを追加した。

大きくエサをちぎってやると、カモがくわえてスーイと去って行く。一回で飲み込めないようだ。そしてその後を、俺にもよこせ私にも頂戴とちょっとしたレースになる。

エサをくわえたカモは必死になって逃げる。羽ばたいてまで逃げたが追うほうも必死だ。しかし逃げ切った。

これが楽しくて、大きくちぎったエサを何度か投げてカモレースを楽しんだ。

たまにはこういう休日もいい。