たとなてかない

『た』い『と』る『な』ん『て』おもいつ『かない』という意味です。内容はフィクションですよ。

怪奇! 勝手に新聞が濡れる部屋

 

お題「「住んで最高だった」「住んで最悪だった」という場所」

小学生の時親が家を建て替えまして、半年ほど近くに引っ越しました。ほんとに近くでした。家から4軒先です。

転校とか考えてたんですけど夢は壊れました。まあ、新しいすみかはすみかで楽しいものです。土手が近くだったので、ノビルが育ってたり、上の倉庫で置かせてもらった自分の本を読んだり。

さてそんな家でしたが不思議なことがありました。朝、配達された新聞紙が夕方にはびしょ濡れになっているのです。誰も水なんか撒いてないのに。

始めはポストに入れてた時、誰かが庭に水を撒いてそのとばっちりを食らったのかとでも思っていました。そしてもちろん私も疑われました失礼な。

親というものはなにかおかしなことが起きると真っ先に子供を疑います。

だいたいポストから持ってきたばかりの新聞紙は乾いているのです。おかしなことは続きました。時刻表まで濡れてきたのです。いったいなにが起きているのか。

そしてなんだかとても家族の具合も悪くなってきました。頭痛いし寒気はするし。

その引っ越し先の家は半地下でした。非常に水はけが悪く、風通しもありません。

つまり湿気がたまりに溜まって新聞紙やら時刻表やらをぬらしていたのです!

人間も湿気がありすぎるとやられます。夏なのに風邪を引きます。窓を全開にして扇風機かけても無駄でした。

なにかあるとすぐに外のベランダに出ていました。湿気はあかん。我々は人間であってカッパではないのだ。布団乾燥機もフル回転していますが熱気と湿気はさらにやばたにえんです。

家が出来るまでの間、家族は湿気に悩まされ続けました。とにかく水の中で生活してる感じです。家具は傷むし本もやばい。貸主が本だけは上の倉庫に置けと言った理由がよーくわかりました。

これまで住んだ場所では、これがワースト2です。ワースト1は怖くて話す気にもなれません。どうぞ適度な湿気と換気を大切に。