山笑うとか花笑うとか、「口もないのにどうやって笑うねん」みたいな言葉があります。似たようなところでは蒸しパンも笑います。笑う蒸しパン。怖い。
蛤蟆吐蜜(ハーマートゥミィ)という中華の菓子ならわかります。意味は蜜を吐くガマガエルみたいな感じ。
見た目は正面を向いたパックマンといえばいいでしょうか。丸いパンの下のほうに裂け目が入り、そこから中のあんこが飛び出してます。裂け目が口みたいなんで、蜜を吐いたガマガエル。
さて蒸しパンが笑うというのは、出来上がった蒸しパンに裂け目が入ってることです。こないだから蒸しパンにハマって作ってるんですが、カロリーが怖いので米粉に変えました。
そしたら見事にパックリと裂け目が。
たしかに蒸しパンはよく裂けてますが、好みとしては裂けてないほうが好きです。たぶん、イメージの根底に『北海道チーズ蒸しパン』があるんでしょうね。あのなだらかな曲線が美味しそうです。
なので対策を調べようと『蒸しパン 割れる』と検索したら、『笑う』という候補が出てきました。『蒸しパンが割れてるほうがいい』派では、割れてる蒸しパンを『笑う』というそうです。詩的だ。わたしにはない感性。
まあ笑っちゃったものは仕方ないので、これからも蒸しパンを笑わせることにしました。
ちなみに似たような言い回しでは、中華菓子に開口笑があります。沖縄でいうところのサーターアンダギーですね。割れた揚げドーナツです。
割れたところが笑ってるってんで、中国では開口笑とかいうそうです。縁起がよさそう。
沖縄でサーターアンダギーは食べました。こってりしててサクサクしてていくらでもいけそうなドーナツです。ただ、やはりカロリーが怖い。当時は小学生だったのでなんの恐れも持たず食べてました。
正直あの頃に戻って、美味しいものを食べまくりたいです。早くハイカロリーをどうにか健康的にする薬とか開発されませんかね。