台湾行ったとき、これは理屈に合ってるなあと思ったのが軒下文化です。どんな歩道でも必ずコンクリートの屋根があって、雨でも日照りでも平気で歩いて行けます。
これが日本だと、下手に軒下を作ると放置自転車が来るからとロープで規制されています。
雨の日でも解除されず人は雨に濡れて歩くので、わたしはこれを「人の心がない軒下」と呼んでいます。
そんなもん作るなら始めから花壇にでもしとけばいいんじゃないでしょうか。
もっとも日本だと歩道の他に軒下があるので、放置自転車のたまり場になります。これが台湾だと歩道=軒下なので自転車が止まる余地がありません。さすがです。
だいたい日本も暑くなってきてるし軒下を作ればよかった。東京オリンピックの時、「打ち水で涼みましょう」とかやるんじゃなくて作るべきは軒下。
今大阪万博で取り壊す予定の屋根を作るらしいですが、そんなことより大阪全部の歩道に軒下を付けた方がよっぽど建設的です。熱中症患者も減るし。
台湾の軒下はなにがいいってスコールでも傘なんか要らないところです。地下鉄から出て行って軒下歩いて行けばなんとかなります。
さすがに横断歩道はまずいですが、そこさえ全力ダッシュすればだいじょうぶ。
こうなるとスコールも涼しい雨だなあ、くらいの感覚になります。クーラーがない時代からそうやって涼しさを求めてきたわけですね。猫とか寝ててかわいいです。
たまに歩ける程度のはばを伸ばして店がテーブル広げてますが、まあそれも一興。日本だってやってるとこありますしね。
豪雪地帯でも軒下があれば歩くのが楽です。まあ雪下ろしが要りますが、どうせやらなきゃならないんなら軒下があるほうがマシでしょう。
日本にも、歩道に軒下があればいいなあと思います。