今週のお題「地元自慢」
横浜市民で神奈川県民が「地元自慢」といっても、マジで大してない。いろんな県の人間が集まり、地元はこうだああだというたびに、片隅で気配を消している。
名物といえば鳩サブレーと崎陽軒のシウマイ。名所といえば鎌倉、箱根、みなとみらい。こまったことに、鎌倉は京都に、箱根は各所の温泉に、みなとみらいは湾岸地域に叶わない。
そして人が多い。どこでも人、人、人。観光するより人が多いというくらい。鎌倉の知人は観光客にキレている。
東京には近いが遠い。千葉ほど近いわけでもない。そして電車はめちゃくちゃ混んでいる。家賃は高い。
じゃあなんでここに住んでいるんだ、といえば、父親の姉が横浜に勤めていた。で、父は適当に横浜に住んだ。そして私もそこで育ち、東京はもっと家賃高いし、千葉はよく知らないし、という理由で横浜に残っている。
埼玉はもっと安いのだが、海から離れるのがどうもイヤなのである。そして埼玉は千葉よりよく知らない。昔は赤羽が埼玉だと思ってたくらいである。静岡や茨城は通勤がしんどい。
よく神奈川や横浜は永遠の二番手だ、といわれるが、そうですねとしかいいようがない。
だいたい横浜市民なんてのは、どいつもこいつも明治以来に引っ越してきたばっかだ。それ以前は大していない。埋め立て地か地の果てくらいだったから。
そんなわけで大して郷土意識がない。
いい点もある。たとえば田舎では、例え三代前から暮らしててもあそこはよそ者よばわりされる。しかしここ神奈川や横浜においては全員が元・よそものだ。
なのであんまり周りを気にしないし、代々続く争いなんてものもない。
よく言えばクールなのだと思う。しつっこい人間関係が苦手な人にはいい街だ。
東京ほどではないが、だいたいはやりの店は二番目に来る。博物館や美術館もまああるし、都心であっても悩むほど遠くもない。
そこそこ便利でそこそこ都会。そしてそこそこ自然が多い。
それが神奈川県とか横浜のいいところだと思う。