たとなてかない

『た』い『と』る『な』ん『て』おもいつ『かない』という意味です。内容はフィクションですよ。

やる気はあてになるわけない

今週のお題「やる気が出ないときの◯◯」

はい、今ちょうど「机に座った瞬間なにもかもやる気が無くて布団に戻りたくなる呪いがかかっている」とツイートした私にぴったりのお題ですねありがとうございます。

実際のところは「やる気などという当てにならないものに頼らない」というのが正解だと個人的には思っています。

則ち、人間の原動力となるものは金と締め切り。これ以上に効率的な原動力を私は知りません。

人によっては締め切りはびた一文響かないタイプがいますが、私は幸いにそうでないタイプなので助かっています。

ただし、締め切り死守のためぶっ倒れることもあり、サボるのも必要ではあるなあと考えてはいます。

締め切り死守タイプになったのは、おそらく漫研時代の経験です。えー、漫研というところ、いえ漫画を描く人は、ほぼ全員締め切りを破るタイプです。偏見ですが。

締め切りをきちんと守るタイプは漫画を描かないんじゃないかというくらい、締め切りをきれいに破ります。締め切りは破るもの、伸ばすもの。

 

締め切りはどんどん伸びる まるでゴム紐みたいだね

あんまり伸ばすと 編集がキレる

 

という詩みたいなもんを当時の部員がかいて私はキレそうになりました。カタツムリの絵が添えてありました。

さて、そんな奴らにやる気を期待しても無意味です。やることはただ一択。

ひたすら催促です。

一に催促、二に催促、三四がなくて五に催促。

「今日は何枚進んだ」「ネームは」「その漫画読む前に原稿」

うざがられたとしても言い続けます。しかし連中はこう返してきます。

「ところで本当の締め切りはまだだろ」

本当の締め切りというのは、印刷屋に出すデッドラインの日のことです。この日までに編集はノンブル打ちや写植、データ整理などを済ませておかなくてはなりません。

そのため原稿は編集作業前に締め切って集めておく必要があります。

ところがどいつもこいつも「印刷所に出す日が本当の締め切り」と考えており、その日を知るべくあちらこちらと推論を立ててきます。

私もめんどうなので毎日のごとく「締め切り」「締め切り」と言い続けます。これで私は原稿を取り立てていました。

それでもダメなのもいます。その場合、落とします。

めちゃくちゃ恨まれましたが、自業自得というものです。

やる気を出すには締め切りか金です。そしてそれでもダメなら潔く諦める。

個人的にはそう判断して生きています。