ぎゅうひが好きです。漢字で書くと求肥。雪見だいふくの皮に使われてるやつです。
モチモチしてて伸びて、歯ざわりは柔らかい餅って感じです。
子供時代、商店街に和菓子屋がありました。そこの店先のガラスだなの上に、袋詰にされて求肥が売ってました。
それが大好きでよく買ってもらってました。
求肥は和菓子の材料なんで、余った端っこを詰めて売ってたんでしょうね。カステラとか端切れ売ってるのと同じ。だいたい細長い棒状で、4個か5個くらい入ってました。
最初は母親が面白がって買って、それからハマった感じです。
うすら甘いんですが、がつんとくる甘さじゃないんですよ。ほんのりした甘さ。障子から漏れてくる光みたいな感じでしょうか。
餅ですが、きちんと噛み切れてて、飲み込みやすいのもポイントが高い。
で、ふと思い出して探してみたんですよ。
みごとに売ってない。
和菓子屋と製菓材料店とスーパー巡ってみたんですが、どこにもない。
あるにはあるんですが、飴みたいなサイズのやつが8個セットってやつくらいです。
そりゃもともとはまんじゅうの皮ですもんね。そんなにたくさん必要なはずがない。
和菓子屋に至っては「うちは求肥あつかってないんですよねー」。
ついた米の餅のほうが美味い店なので仕方ないです。
というと残るは作るという道。
レシピみたらそれなりに作れそうでした。白玉粉と砂糖と水を混ぜてレンチンして、みたいなカンタンな作り。
問題は、粉に大して4割くらいの砂糖を使うことです。
たいして甘くなかったんじゃなかったか求肥。
ほの甘いくらいじゃなかったか求肥。
製菓はだいたい砂糖の量にビビるけどクッキーより上かもしんないって。
作ってみたら確かに思い出の味でした。砂糖がそんなに使われてるとは思えない。白玉粉でコーティングでもされてんでしょうかね。
果物をくるむと果物まんじゅうに、アイスと食べると雪見だいふくになります。
暇でカロリー気にしない人は作ってみたらいかがでしょうか。