わたしが小学校上がる前、近所に駄菓子屋がありました。まさに戦後のバラックか、みたいなボロ屋で、ソースせんべいとか親指ほどの白い壺に入ったヨーグルとか、チョコバットとかが売ってました。
残念ながら潰れ、その後バブル期に入りわれわれは駄菓子など忘れていきました。わたしみたいな平民がアップルティーはフォションじゃなきゃ、とか言ってた時代です。
それから失われた30年。駄菓子はコンビニに蘇ってきました。
わたしはコンビニの棚を見るのが好きです。ドラッグストアとかも。棚の商品見てると、その地域に住んでる人がなんとなく見えてきます。
例えば酒とつまみが多くて、キッチン洗剤とかトイレットペーパーが多くおいてある店。こういうところは一人暮らしの夜勤が多い地域だと思います。スーパーに行く時間がないんで、酒とつまみ買ったついでに生活必需品も購入していくんですね。
ビジネス街だと、小洒落た文房具とか、ドライフルーツとかが多めです。勤めてる女性が気分転換に買っていくんでしょう。闇が深いとこだと、ドリンク剤が多めに置いてあります。
駅ナカだとおにぎり、サンドイッチなどの弁当用軽食と飲み物に特化してきます。昔のキオスクの代替ですから、必然的に品揃えが似てくるんでしょう。
で、チロルチョコとかうまい棒とかが多いのが、子供がそこそこ多い地域です。
だいたい入ってから1列目か2列目の、入口側のレジ近くに陳列してあります。あるわあるわ、おやつカルパスとかガムとかグミとか。あと小袋のキャベツ太郎とか。
オタクが多めのとこだと、隣に一番くじとカード付きウェハースがあります。
この手の駄菓子は、親が買い物に来たついでを狙ってるんでしょうな。
わたしの子供時代は小遣いで買ってましたが、今は親が管理してるんでしょうか。それでも、見つからなかったものもあります。
粉を溶かしてジュースにするあれ。親が見ると絶対嫌な顔するんですよ。
あれはコンビニでは見ないですね。どっかで買えたらいいな。