たとなてかない

『た』い『と』る『な』ん『て』おもいつ『かない』という意味です。内容はフィクションですよ。

ぐんまのやぼうで学ぶガチャの無理ゲーさ

かつて『ぐんまのやぼう』というゲームがあった。キャベツとネギとコンニャクを栽培しその売り上げで全都道府県、全世界、そして全宇宙を買い占めていくというゲームである。

ゆるいゲームだったので、暇つぶしにプレイするにはちょうどよかった。

日本はすぐにキャベツとネギとコンニャクで埋め尽くされた。キャベツとネギとコンニャクは全世界を制覇するのである。

果たしてバチカン共和国にキャベツを育てる場所があるのだろうかとか気にしては無駄だ。次は全銀河である。キャベツとネギとコンニャクを育てるためにテラフォーミングするのである。すげー。

で、このゲーム、いろいろおまけがあるのだがその中に『がちゃ』があった。ネギとキャベツとコンニャクを栽培した利益でがちゃを回す。回して貰えるのは『群馬県の市町村カード』だ。

1時間に1回無料でガチャが回せる。3000G(GUNMA=ぐんま。ネギその他を売って得られるゲーム内通貨のこと)払えばまた回せる。

わたしはこのガチャを一年間回した。回し続けた。

そして、フルコンプ出来なかった。

あと2枚、というところまでは制覇したのだ。残り2枚がでない。回しても回しても出ない。どうやっても出ないものは出ない。ものすごく悔しかった。意地になって回し続けて、ふと気づいた。

群馬県の市町村カード』をフルコンプして何の役に立つのだ。

エウレカである。そもそも暇つぶしに始めたゲームでムキになってどうするんだ。憑きものが落ちたように私はゲームを止めた。そして自らに誓った。

絶対にガチャはやらない。無料でここまでムキになるなら金かけたらさらに引けなくなる。

ありがたくも「ぐんまのやぼう」は、私にガチャの危険性を教えてくれたのである。

1年間回しても出ないものは出ない。ガチャってのはそういうものである。

そしてわたしはとっととガチャゲーが廃れてくれないかと心から願っている。

ruckygames.com